大人対象の日本語支援ボランティアには5-6年関わっていたのですが、小中学校に海外ルーツの子どもが増えていることを知り、江東区の教育委員会経由でLVC(IAKの前の名前)を紹介してもらいました。
LVCに参加し、学んでいく中で、海外ルーツの子どもの問題が思った以上に大きいことに驚きました。支援を必要とする子がこんなにいるのに対し、サポート体制が十分ではない、と。日本語が全然話せない状態ならば周囲も問題意識をもつのでしょうが、何年も日本にいて日常のコミュニケーションは問題なくとれるけど、高校受験となるとそこまでの学習言語の習得はできておらず、それでも条件次第では日本で生まれ育った子と同じ基準で受験しなければならない。本人や家庭だけが抱える問題ではないと思いました。
同じ日本語のレッスンでも、大人と子どもでは教え方を変える必要があります。子どもはなかなか勉強に集中できないことも多いのですが、授業を工夫することでうまく意欲を引き出せたときはとても嬉しいですね。また、子どもには言語の吸収期のようなものがあり、全然上達しない・・・と思っていてもあるとき急に話し出したりもします。そんな瞬間にであえると子どものもつ能力の高さに驚きます。今はZOOM授業ですがコロナが落ち着いたら対面授業を再開したいですね。
IAKには社会経験が豊富な人が多くいるため、新たな課題が生じても(例えば、コロナだったり)、あっという間に解決に向け動き出します。さまざまな背景の方の経験値が集まって、物事がぐっと前に進みます。みなさんが”外国人を支援する”というシンプルな目的で活動していることも、IAKの動きが良い一つの理由なのかもしれないです。
ボランティアといっても色々な活動があります。「自分にできること」を探して、無理せず関わっていけたらいいですね。理想はほんと生活の中でご近所さんに声をかけて助け合えるような関係ですが、いまの社会ではなかなかそうはいきません。でもそれくらい無理なく、そして支援してるこちら側も楽しいと思えるような活動を探してみるといいと思います。
問い合わせフォームは、日本語でなくても大丈夫です。あなたの使いやすいことばで書いてください。 私たちは中国語、英語、韓国語がわかります。そのほかのことばでも機械で翻訳してお答えします。